About this album

 ひそか?に【 The Pilgrim of White Project 】と名づけられ、シリーズ化の道を歩みだした音楽ユニット encounter+ のオリジナルコンセプトアルバム。
 前作 『白のピルグリム-Initial00:Bookmark Welts-』 にリンクする、現代色ポップと民族調を織り交ぜた今作は、2007年夏の新作アルバムです。
 過去と未来に分かたれた同じ場所で、不思議と気持ちを繋がらせてゆく少女たち。まずは、その奇跡が起こるまでの【ほんのサワリ】の前編をお楽しみください。

Prologue


『カタチあるものは、いつか皆ほろびるけれど・・・それでも誰にも忘れてほしくない生命の輝きがある』


――― むかしむかし、ある土地には雄大な森の木々がひしめいていました。長い年月が過ぎ、その地には現代都市『グラスィ・トーキョー』が拓かれ、森の痕跡は都市の真ん中の1本の古木を残すのみとなってしまいました。

 今、自分たちが歩いている場所に森が存在したことを忘れ、忙しく仕事に明け暮れる人々。けれど、たった1人。不思議な犬のような生き物に出会った女の子『コハナ』は、知らず知らずの内によみがえる『森の記憶』を感じはじめます。


――― 土地を同じくして、まだ森が健在だったころの過去。木立たちを見つめる少女の双眸がありました。彼女は大いなる旅の途中、この森と出会い、その碧色に胸を打たれた1人。


 忘れ去られた森と、忘れてしまった人たち・・・。 これは『旅の少女』と『都市の少女』が繋ぎ見る、過去と未来のあたたかく不思議な物語の、はじまりを告げるおはなし。

Setting

●登場キャラクター

コハナ

 現代都市【グラスィ・トーキョー】に住む女の子。ある夏の日、街に唯一残る大木の下で犬のような生き物【ルピナス】に出会う。

ルピナス

 過去からやってきた不思議な生き物。人の言葉は話せないが、何か思うところがある様子でコハナに連れ添う。

ハク

 過去に存在する少女。土地にひしめく森の存続を未来に願っている。